もしかしたら、日本語って世界の言葉の中で一番難しい言葉なのかもしれない
こんにちは、きりです。初めて投稿してから不定期更新と言いながら、なんだかんだ言ってほぼ週1投稿になっているような気がします(笑)
2017年の締めとしては、なかなかいいかも・・・とか思っていますが、来年も相変わらず不定期更新で書いていこうと思います。
(「週1で更新できる」という保証がないので・・・)
今回は、「日本語での表現・言い回しについて」です。
私が「言葉」について考えていることをまとめます。
目次:
1. 好きな日本語
2. あまり好まない日本語
3. 世界で一番簡単な言葉とは
1. 好きな日本語
突然ですが、日本語の中で好きな言葉や言い回しはありますか?
最近、テレビでは、2020年の東京オリンピックを目指した影響のせいか「日本を賞賛する番組」が多く放送されているように思えます。日本に来た外国の方に「来日した理由」や「好きな日本語」などをインタビューし、日本人が気づいていないあるいは改めて実感させられる日本の良さを放送し、共感を狙っている感じがします。
それらの番組はもちろん見ていて面白いのですが、一つ考えさせられることがあります。
それは「私たちは日本語に対してどれだけ愛着を持っているか」ということです。
「好きな日本語があるかどうか」と聞かれても、今のところ、私の答えは残念ながら「ない」です
。
そもそも言葉とは、話す相手がいて、その相手と会話をしたい時に使われるツールの一つです。言い換えれば、言葉は「ただの会話する手段でしかない」ということです。
(ちなみに独り言は一見、相手がいないように思われますが、あれは「自分」と話しているので会話として成立していると考えます。)
そのようなツールの一つに「愛着を持て」と言われてもなかなか難しいと思います。
しかし、先程取り上げた、番組でインタビューされた外国の方や私の友人らは、何故か彼らの母語に対して愛着を持ち、一つ一つの言葉を大事にしながら発言しているように思えるのです。
これらは完全に直感的に感じたことなので、その理由を説明するのはなかなか難しいと思ってしまうのですが、とにかく「言葉(母語)に対して、日本人は愛着がなく、外国の方はそれを持っている」と考えています。
2. あまり好まない日本語
もしその理由として一つ挙げるとしたら、「あまり好まない日本語を考えた時にパッと思い浮かんでしまう」ということです。
例を挙げると、私は「共感した」や「理解した」という意味で使用される「なるほど」という言葉は好みません。
一見、相手の言ったことを理解した・共感したというポジティブな意味だと捉えることが出来ますが、個人的には真逆でネガティブあるいはマイナスに捉えることがほとんどです。したがって、私自身もこの言葉をなるべく使用しないようにしています。
理由は基本的に「なるほど」と言っても、理解や共感などがされていないことが多いからです。
「なるほど」という言葉は、「相手の言っている言葉を受け流すため、つまりその話には興味ないから他の話していい?」という意味があると思っています。
この考えに対しては賛否両論あると思うので、気になった方は是非コメントや個人的に連絡をください。もしかしたらこのような考えが変わるかもしれません。
(一般的にポジティブなイメージを抱く言葉に対してはそのようなイメージを持ちたいと考えています)
もう一つ例を挙げるとすれば、個人的に「忙しい」という言葉は好みません。
「忙しい」という字は、「心」を「亡くす」と書きます。
もし心を亡くしたら、人として成り立たなくなります。
人は感情があってこそ、人として機能しているのです。
「忙しい」という言葉は、多くの人が使っている言葉の一つだと思います。
「仕事があって忙しい」「授業や課題、バイトがあって忙しい」と良く耳にしますが、その度に「この人たちは余裕がないのだなぁ」と思ってしまいます。
日本人は何故か「予定が詰め詰めであること」を好み、「空白」を嫌う傾向があると思います。それが故にビジネスとしては大躍進していますが、その代償として残業や違法労働、挙句の果てには過労死という非常に残念なことが起きています。
もっと心に余裕を持つために、「自分と向き合う時間」や「心を落ち着かせる時間」を持たせてもいいのではないでしょうか。
ちなみに現在、私がいるサイハテ村は山の上にあり、自然に囲まれているため、心に余裕を持って活動することが出来ています。またそこに住む人々も外から来た人々を温かく迎え入れてくれるため、「心に余裕を持つ環境」が整っています。
これらを見て、「もしかしたら自分のことかもしれない」と思われたら、一度「心に余裕を持つことが出来る環境」に身を置いてみてはいかがでしょうか。
ちなみに少し余裕がなさそうな時は「忙しい」ではなく、「大変」という言葉を使っています。なぜなら、自分の中で物事が「大きく」「変化している」からです。
3. 世界で一番簡単な言葉とは
これは間違いなく「英語」です。理由は「世界で一番使う人口が多いから」です。
人は生きていくためにより楽なことを選ぶ生き物です。
英語はたったの「26文字」しかありません。
それに対して日本語はひらがなだけでも「48文字」あり、それに加えてカタカナと漢字、英語を参考にして取り上げるようになったローマ字があります。
より楽に言葉を使うならば、当然英語を使うと思います。
これは、英語を学んでいてつくづく感じることです。
加えて、日本語には「丁寧語」「尊敬語」「謙譲語」というのもあります。
中学や高校の授業で学んだと思いますが、自分はよくわかっていませんでした・・・。
特に謙譲語・・・。「自分がへりくだって、相手を立てて言う言葉」ってなんだそれ、なんでわざわざ自分が下の目線にならないといけないの?って当時は思っていました(笑)
また大学では英語学を主に学んでいました。
英語学とは簡単に言ってしまえば、「英語や他の言語のルーツや歴史を学ぶ学問」です。
その中で、英語は「インド・ヨーロッパ語族」などのようにカテゴリー分けされます。
しかし、日本語はカテゴリー分けできずに、そのまま「日本語族」とされています。
世界の言葉の中ではこのようにカテゴリー分けできない言葉が日本語を含めてたったの3つ(日本語、ピジン語、クレオール語)しかありません。
それほど日本語は世界から見たら、特殊な言葉であるのです。
このように世界から見たら珍しい言葉、日本語に愛着を持ってもいいのではと思います。これを書きながら、私もそこまで愛着を持っていなかったかもしれないと反省をしつつ、発する言葉の一つ一つを大事にしていきたいと思います。
一度発した言葉は、どこかの政治家が簡単にやっている「撤回する」というのは不可能なので。